楽天が米リンクシェアを460億円で買収

リンクシェアはアフィリエイト広告の大手。アフィリエイト広告とは、ホームページやブログに商品の広告を掲載し、そこからECサイトに顧客を誘導する。ECサイトは商品が売れたり、問い合わせがあったり、一定の成果を得られた場合に限り、ホームページやブログのオーナーに広告費を支払うというモデルだ。最近は、主婦やサラリーマンの小遣い稼ぎとして注目を浴びている。なかには1ヶ月に数千万円を稼ぎ出すスーパーアフィリエイターもいるそうだ。
かつては、大手ポータルサイトアフィリエイト広告を買収するというのは考えにくかった。しかし、ポータルが入り口として幅広く集客し、アフィリエイトが最終目的地として莫大な商品情報を網羅するというのは戦略的に意味を成す。実際に2005年2月にはヤフー・ジャパンが同じくアフィリエイト大手のバリューコマースに出資している(出資金額110億円)。
リンクシェア・ジャパンは米リンクシェアと三井物産合弁会社であった(50:50)。楽天三井物産が共同戦線をはるのか、決別するのか、現時点ではわからない。楽天の既存のサービスである、楽天アフィリエイトとどのように融合するのかも見えてこない。あくまでもリンクシェアを米国市場開拓の武器として活用することも考えられなくはない。投資金額から考えるとそんな中途半端なことはしないとも思えるが。
また、ヤフー、楽天をライバル視する、選挙に忙しいライブドアはどうでるか?日本には他にも、独立系のA8、楽天50%出資のトラフィックゲートなどのアフィリエイトプロバイダーが存在する。追随するか、独自路線を歩むか、今後の動向が注目される。