水素エンジン

水素エンジン車はガソリンエンジン同様、水素を燃焼させて動力源とする。水素は燃焼過程で酸素と結合して水となる。燃料電池車は水素を化学反応させ、電気を発生させる。
吸気室と燃焼室が分かれていれば、燃えやすい水素がプラグ点火の前後で燃焼する危険性も低い。よって水素エンジン車にはレシプロエンジンよりもロータリーエンジンが向いている。
水素エンジン車は水素を高圧化あるいは液化してもなお走行距離とエンジン出力に課題が残る。しかし2つの燃料を使い分ける「デュアルフューエルシステム」であれば100〜200万円のコストアップで済み、プラチナなどで数億円かかる燃料電池車より現実的だ。

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世から姿を消しつつあったロータリーエンジンが水素エンジンという新たなイノベーションによって復活するというのは興味深い。またこのようなイノベーションを過去の未来予測と比べてみるのも面白い。
参考
日経ビジネス2005年7月11日

未来予測の幻想―ジュール・ヴェルヌからビル・ゲイツまで

未来予測の幻想―ジュール・ヴェルヌからビル・ゲイツまで

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  • 発売日: 1997/08/01
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