御手洗冨士夫 キャノン流現場主義

利益優先、全体最適、変身力、そして技術力。
儲からない事業はやらない。確かな基礎技術があれば焦ることはない。組織を強くするカギはコミュニケーション。トップダウンのためにはコミュニケーションが欠かせない。御手洗さんは年頭方針を何と年間14回も繰り返す。スピード経営に社員相互の信頼関係は重要。そのベースとなるのが終身雇用。経営戦略委員会、経営会議、取締役会といった会議は出席率を高めるため昼食時となることも多いそうだ。

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わかっていてもなかなか理想通りにはいかないコミュニケーション。どんなに素晴らしい戦略も社内に浸透していなければ意味がない。浸透していないことを嘆く前に丁寧にしつこく繰り返すことが重要だ。またたとえ浸透していても、雇用が不安定であれば、仕事に集中できるはずがないというのはよくわかります。ただ終身雇用による安心感と雇用を保証しないことによる緊張感。適正なバランスは社員の性格や状況によって異なる、そして日々変化するというのが厄介です。

御手洗冨士夫キヤノン流現場主義

御手洗冨士夫キヤノン流現場主義